格安SIMのデータ通信SIM(音声通話ができないタイプ)にはSMSをオプションで付けられるところがほとんどですが、データSIMにSMSを付けるメリットは何なのかを解説していきたいと思います。
SMS機能を付けると、月額120円程度の料金がかかります。(もちろん格安SIM業者によって値段は異なりますが、120円に設定しているところが多いです。)
目次
格安SIMのデータSIMにSMS機能を付けるメリット
SMSが利用できるということはつまり、電話番号をもう1つ持てるということとほぼイコールです。(通話はできませんけどね)
メリットは大きく2つです。
- ソーシャルアカウントをSMSの番号で作ることができる
- セルスタンバイ問題による電池消耗問題を回避できる
ソーシャルアカウントをSMSの番号で作ることができる
LINEのアカウントを作るには電話番号が必要ですよね。でもプライベートの電話番号で作ったアカウントに仕事仲間を入れたくないなーって思うことありませんか?
そんな場合はプライベート用のアカウントとは別に、仕事用のアカウントを作ってしまえばいいのです。このSMSの番号を使うことで、新たにLINEのアカウントを作ることができます。
データSIMを契約しているということは、恐らく二台持ちの方が多いのではないかと思います。
これはLINEに限らず、アカウント作成に電話番号が必要なサービスであれば、SMSの番号を使えば2つ目のアカウントを持てるようになりますよ。
また、SMSが使えれば、GoogleやFacebookなど、SMS認証が必要なソーシャルサービスの認証がスムーズにできて便利ですね。
セルスタンバイ問題による電池消耗問題を回避できる
このセルスタンバイ問題は今から5年以上前、格安SIMが少し世間に認知され始めた頃に話題になった電池消耗に関する問題です。
セルスタンバイ問題(セルスタンバイもんだい)とは、携帯電話やスマートフォンで3G回線を受信できる設定にした状態で、アプリケーションを動作させていないにもかかわらずバッテリーの消費が急速に進んでしまう問題である。
3G端末が主流となって以降、MVNO事業者のSIMカードを使った場合に多数報告されるようになった。
3G端末は、通信網を利用する端末内の音声通話部回路とデータ通信部回路は別々にキャリア電波を検知する方式になっている。そのため、挿入されたSIMカードがデータ通信専用の場合、音声通話の受信待ち受け(セルスタンバイ)ができず、一部の端末は電波検知しようとするために無駄に出力を上げ続けてしまうことが原因で電力を激しく消費するようになる。
対策として、データ通信回線ではなく音声通話回線を利用するSMSを送受信する機能が付いたSIMカードを利用する、SIMフリーの端末を使うことが挙げられる。
引用元:Wikipedia
どちらかといえば、格安SIMのSMS機能はセルスタンバイ問題に対応するために作られたサービスと言っても過言ではないです。この問題の対策として、データSIMにはSMSを付けることがほぼ常識となっていました。
しかし、格安スマホ各社がこのセルスタンバイ問題の対策をしてきており、音声通話の受信待ち受け(セルスタンバイ)ができない状態でもバッテリーが箸く消耗することがないように改良してきました。よって2017年以降はこのセルスタンバイ問題が発生するスマホはかなり減少しています。
ただ、未だにセルスタンバイ問題に対応されていない格安スマホもあるようですので、SMS機能を付けておいた方が無難ではあります。
お使いの「スマホ名+セルスタンバイ問題」などでググると、対応されているかどうかが検索にヒットすると思いますので検索してみてください。
結局、データSIMにSMS機能は必要なのか?
上記2つのメリットを見て、「私には不要かも・・・」と感じた方は、SMS機能は不要です。
LINEなどのソーシャルアカウントをわざわざ2つ作る人は珍しいでしょうし、セルスタンバイ問題も今や発生しないスマホの方が多いです。
なので、SMS機能は上記2つのメリットのどちらも享受しない方であれば、不要です。
1点注意として、SIMを契約した後に途中でSMSあり・なしを変えることはできませんので、その点だけご注意ください。契約の最初に、SMSあり・なしで契約して以降はずっとそのままになります。
もし、「うーんでも将来的にSMS使うかもなぁ・・・」という方は、月額120円程度なので付けておいてもいいかもしれませんね。