IP電話の代表格といえばNTTの050plusが有名ですが、
- IP電話って実用的なの?
- どんなシーンで使うの?
そこで今回は、
- IP電話とは何か
- どんな利用法だと便利なのか
- 注意点は何か
などを紹介していきますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
目次
IP電話とは?普通の電話と何が違うの?
IP電話とは、インターネット回線を利用した電話です。電話回線は使用しません。
電話回線は使ってないですが、IP電話にも050から始まる11桁の電話番号がありますし、普通の電話とIP電話とで通話も可能です。
イメージとしては、LINEには無料通話機能がありますよね。それと似たような感じです。
LINEの無料通話はLINEのアカウントを使用しますが、IP電話は050から始まる11桁の電話番号を使用します。
IP電話サービスの代表格はNTTの050plusが有名ですが、月額料金(基本料金)が330円(税込)と少々高めです。他の会社だと月額料金(基本料金)が0円のものもあります。
- 050plus(月額330円)
- LaLa Call(月額110円)
- SMARTalk(月額0円)
など。他にもたくさんあります。
月々の支払い額は、月額料金+通話した分だけの通話料です。
IP電話を便利に使える利用シーン(メリット)
IP電話を便利に使える利用シーン(メリット)は大きく3つあります。
- 音声通話を契約してないデータ専用SIMや、タブレットのWifi専用モデルでも電話できるようになる
- 通話料金が普通の電話より安い
- 電話番号の使い捨てが手軽にできる
音声通信を契約してないデータ専用SIMや、タブレットのWifi専用モデルでも通話できるようになる
IP電話を利用すれば、格安SIMのデータ専用SIMを使っている場合や、タブレットのWifi専用モデルを使っている場合でも、IP電話アプリで電話ができるようになります。
これが、二台持ちしている人にIP電話をオススメする最大のメリットです。
二台持ちの方は、メインのスマホには090や080から始まる通話ができるSIMを入れていて、サブの2台目のスマホやタブレットにはデータ通信だけの格安SIMを入れている人が多いと思います。
しかしサブの2台目も通話ができたら便利だなーというシーンはありませんか?
そんな場合、格安SIMでデータ専用SIMではなく音声通話対応SIMにすると、申し込み時に身分証明書の提示とかが必要なので、ちょっと面倒ですよね。
こんな方にはIP電話がぴったりです。
なお、090や080の普通の電話にかかってきた電話をIP電話に転送する設定をしておくと、サブの2台目で電話を受けることも可能になります。
通話料金が普通の電話より安い
IP電話は通話料が激安です。
先ほどの例のOCNモバイルONEの音声通話だと1分で44円(税込)かかりますが、それに比べて050plusのIP電話なら、
- 固定電話には3分で8.8円(税込)
- 携帯電話には1分で17.6円(税込)
と、激安なんです。
050plusなら海外にかける場合も、国によって料金は異なりますが、音声通話よりも激安です。
なお、050plusはOCNモバイルONEのSIMとセットで使うと、月額料金が半額の165円(税込)になるので、さらにお得に利用できます。
電話番号の使い捨てが手軽にできる
IP電話は申し込みが簡単にできます。
音声通話を契約する際は、法律で身分証の提示が必要になっているので手続きが面倒くさいですが、IP電話はクレジットカードさえあればすぐに契約できて電話番号をもらえます。
そしてこの電話番号は、いくつも持てて解約も簡単にできるんです。
どういうことかといいますと、例えば何かの通販サイトの申し込みや、ネットサービスの利用で個人情報を入力する際、メインの090や080の携帯電話番号入れたくないなーってことありませんか?
どこかに名簿が流出してオレオレ詐欺とかの電話がかかってきたら困りますよね。
そんな時はこの050のIP電話の電話番号を入力しておくと便利です。
もし迷惑電話がたくさんかかってきたら解約して番号を変えればいいだけですから。
IP電話のデメリット
IP電話にはデメリットもいくつかありますので、IP電話だけで十分というわけではありません。
- 通話品質が普通の電話より劣る
- インターネット回線がない所だと通話できない
- 119や0120などに電話をかけることができない
IP電話は通話品質が普通の電話より劣る
一昔前までは、IP電話は通話の質(ノイズや遅延)がひどく、実用に耐えられないという声が多かったのですが、最近は通話品質が改善されいますので実用的に使ってもそこまで問題ないレベルになってきています。
ただし、普通の電話よりは劣ることは間違いないですので、重要な電話(絶対に聞き逃しができない電話)にはIP電話は少々不向きです。
例えば重要取引先との約束の電話や、就職活動中の企業からの電話とかですね。
こういった方と電話をする可能性がある場合は、IP電話ではなく090や080の普通の電話で通話したほうが確実です。
インターネット回線がない所だと通話できない
IP電話はインターネット回線を利用するので、インターネットが利用できない場所では通話も待ち受けもできません。
ただこれは逆に言えば、普通の電話の電波が届かない場所でも、インターネットが利用できる環境であればIP電話で通話が可能ということなので、メリットになる場合もあればデメリットになる場合もあります。
119や0120などに電話をかけることができない
IP電話の最大のデメリットがこれです。
110や119などの緊急通報、0120から始まるフリーダイヤルなど、IP電話からはかけることができない電話番号がいくつかあります。
発信できない番号はありますか?
はい、あります。以下の通話先等は、本サービスの対象外です。
・緊急通報(110番、118番、119番)への通話
・3桁番号サービス(104/115等)への通話
・0990等ではじまる番号への通話
・当社と接続協定を締結していない事業者(無料通話先プロバイダ、有料通話先プロバイダのIP電話以外のIP電話含む)への通話
・相手先電話番号の前に「0033」等事業者識別番号をつけてダイヤルした場合の通話なお、117(時報)、171(災害伝言ダイヤル)等、一部の3桁番号サービスについては通話が可能です。*1
引用元:https://support.ntt.com/050plus/faq/detail/pid23000002i3
IP電話が普及しつつあるので、これら110や119にIP電話からもかけられるようにする動きが政府の間であるようですが、実現にはまだまだかかりそうです。
まとめ
今回は、
- IP電話とは何か
- どんな利用法だと便利なのか
- 注意点は何か
について紹介しました。
正直、IP電話は通話料金が安すぎるので、お店の予約なんかは私は絶対にIP電話で予約しています。スマホ二台持ちのユーザーには絶対的にオススメですが、二台持ちじゃなくてもIP電話は通話料金削減のために普段から利用しておいて損は無いと思います。
IP電話のオススメは050plusです。他のサービスもいくつか使ってみましたが、050plusが一番通話品質が良かったように思います。月額料金は330円と少々高いですが、OCN モバイル ONEユーザーなら半額の165円で利用できますのでぜひ検討してみてください。