みなさまこんにちは。
今回は、最近話題のRPAについて分かりやすく解説したいと思います。
Google Trendsで「RPA」で調べると、ここ最近話題に上がってきているのがわかるかと思います。
ビジネスマンなら知っておきたいワードですので、この際にぜひ覚えていってください。
目次
RPAとは
そもそもの単語の意味ですが、
RPA = Robotic Process Automation
の頭文字を取ったものです。
直訳すると、「ロボットによるプロセスの自動化」で、その名の通り業務の効率化・生産性向上のためのツールと覚えてください。
働き方改革が進み始め、業務の効率化・生産性向上が多くの企業の課題になっていますね。それを解決するための自動化がRPAです。ちなみに、実際の自動化ツールを指す場合は、RPAツールと言います。
主に、提携業務の多い間接部門(事務部門)での利用が進んでいます。
RPAツールで何がどう変わる?
RPAツールは定型化された業務を自動実行することに向いています。
例えば、
・Webから情報を自動収集
・帳票へのデータ入力
・外部データをExcelへ転記
・メールの作成、送信
・既存社内システムとの業務データ連携
などが挙げられます。
これまでの自動化ツールといえば、主に工場などでの生産設備(ベルトコンベアとか、検品などの自動化)を指すことが多かったのですが、RPAツールではパソコンの操作と業務プロセスを自動化しています。
こうすることで、オフィスワーカーのパソコン業務をソフトウェアロボットが代替できるようになりました。
RPAツールの仕組み
RPAツールは、パソコン上の操作を事前に記憶・登録しておいて、その通りに実行させたり、アプリケーションやWebページの構造をRPAが解析して、自動でUIを操作したりします。
例えば、
1. WebのフォームにIDとパスワードを入力
2. ログインボタンを押す
というプロセスがあったとしましょう。
RPAツールは、IDとパスワードの入力箇所がどこなのかをHTMLタグを解析して場所を特定しています。ボタンについても同様ですね。
RPAツールは、タグなどのソース解析、画像解析、座標解析などが可能なので、私たちがPC上でマウスやキーボードで行っている操作はすべてRPAツールで自動化が可能です。
なお、RPAはAIを用いていません。あくまで、ユーザーが事前に記憶・登録したことを再現させるにすぎないのです。
RPAの次の段階として、EPAとCAがあります。これらはAIを利用したもので、
EPA = Enhanced Process Automation
自然言語処理、音声処理、ビッグデータからのデータ分析などを用いて、定型業務だけではなく一部の非定型業務も自動化可能にします。
CA = Cognitive Automation
データ分析の結果から意志決定までをも可能にし、自律した行動ができるようになります。
RPAツールのメリット
大きなメリットとして、
・ヒューマンエラーの防止
・業務品質の改善
・作業スピードの向上
が挙げられます。
その結果として、人件費が削減できたり、人間にしかできない付加価値の高い仕事に取り組めるようになったり、導入する企業にはメリットが大きいのです。
代表的なRPAツール
最も有名なのは、「WinActor」です。シェアNo.1で、導入実績が豊富です。
RPA 国内シェアNo.1 「WinActor(ウィンアクター)」|NTTデータ公式サイト
その他にも色々なRPAツールがありますので、ぜひ公式ページから中身を見てみてください。
まとめ
RPAとは何かお分かりいただけましたでしょうか?
オフィスワーカーの間接部門で効率化・生産性向上のために導入が進んでいますが、今後さらにAIと組み合わせてより多くのことが自動化できるようになります。
そうなれば我々人間は得意なこと、価値の高い仕事に専念できるようになりますので、企業側だけではなく我々働く側にとってもメリットが大きいですね。