今回は、ソフトウェアエンジニアの一日のスケジュールが気になる!って方に向けて、私の所属するプロジェクトのスケジュールを紹介したいと思います。
「ソフトウェアエンジニアに興味があるな」、「どんなスケジュールで一日仕事してるのか転職や就職の参考にしたいな」と思う方はぜひご覧になってください。
※機密情報は全く含んでいませんのでお気軽に見てくださいね。
目次
とあるソフトウェアエンジニアの一日のスケジュール
私の職場では、ある開発製品のプロジェクトごとにいくつかの役割が存在します。
- プロジェクトマネージャー(一般企業でいう課長的な役割)
- リーダー(係長的な役割。プロジェクトマネージャーの補佐)
- テクニカルスタッフ(主任的な役割。メンバーのまとめ役)
- メンバー(役職なし。開発の実作業を担当)
の4種類について実例を紹介していきます。
実際の開発業務(コーディングやテスト、仕様書類の整備など)を行うのは、メンバーです。プロジェクトマネージャー、リーダー、テクニカルスタッフは管理業務を行います。
プロジェクトマネージャーの1日のスケジュール
プロジェクトマネージャーの1日のスケジュールは以下のような感じです。
- 8:30~9:00 朝会
- 9:00~10:00 リーダー会
- 10:00~11:00 プロジェクト会
- 11:00~12:00 仕様検討会
- 12:00~13:00 昼休み
- 13:00~14:00 何かの進捗会
- 14:00~15:00 別の何かの進捗会
- 15:00~16:00 何かの定例会
- 16:00~17:00 夕会
そう、我が部署のプロジェクトマネージャーは打ち合わせが仕事なのです。
上記以外にも、部長会、プロジェクトマネージャー会、他部署との定例会、開発進捗会、品質向上報告会、開発スタイル検討会、職場環境改善会、開発手法改革会、働き方改革会、などなど、よく分からない会議で毎日が埋め尽くされています。
“横の連携・縦の連携・階層を重視、コミュニケーションは対面の打ち合わせでしっかりじっくり取ろう“という文化なので、打ち合わせを減らそう、打ち合わせが嫌いと思っているタイプの人間にはきつい仕事です。
打ち合わせ以外の実作業もたくさんありますが、みなさん定時後にあたりまえに残業して管理業務をやっています。プロジェクトマネージャーの実業務は、ざっくり勤怠管理・予算管理・工程チェック・品質チェックなどです。
やりがいは正直、ある人と無い人で極端に二分化しています。
部下をたくさん持って管理したい人にとっては天職のようですが、モノ作りが好きだった人は打ち合わせばかりでモノ作りができなくなってしまったので、やりがいを感じなくなったケースも多いです。
リーダーの1日のスケジュール
リーダーの1日のスケジュールは以下のような感じです。
- 8:30~9:00 朝会
- 9:00~10:00 リーダー会
- 10:00~11:00 プロジェクト会
- 11:00~12:00 工程表更新(自席)
- 12:00~13:00 昼休み
- 13:00~14:00 何かの進捗会
- 14:00~15:00 技術課題検討会
- 15:00~16:00 技術課題検討会
- 16:00~17:00 夕会
リーダーはプロジェクトマネージャーの補佐的な役割なので、プロジェクトマネージャーと同じ打ち合わせに出席するケースが多いです。
- 11:00~12:00 工程表更新(自席)
- 14:00~15:00 技術課題検討会
- 15:00~16:00 技術課題検討会
の3つ以外はプロジェクトマネージャーと同じ打ち合わせに出席していますね。
正直、どちらか一人だけでいいんじゃ・・・と思うことはあります。しかしこれもわが社の文化らしく、みんなで共通認識を持とう!とか謎スローガンがあって同じ部署から何人も打ち合わせに参加しています。全く発言しない人も多いので、無駄が多い気がしますね。
打ち合わせ以外の実業務は、工程表の更新などの進捗管理業務や、仕様策定などですね。
リーダーは次期プロジェクトマネージャー(課長)候補のポジションなので、実力や熱意を持った人が多いです。みなさんやりがいが大きいですね。
テクニカルスタッフの1日のスケジュール
テクニカルスタッフの1日のスケジュールは以下のような感じです。
- 8:30~9:00 朝会
- 9:00~10:00 コードレビュー
- 10:00~11:00 コードレビュー
- 11:00~12:00 コードレビュー
- 12:00~13:00 昼休み
- 13:00~14:00 何かの進捗会
- 14:00~15:00 技術課題検討会
- 15:00~16:00 技術課題検討会
- 16:00~17:00 夕会
テクニカルスタッフは、主にメンバーが開発した生産物のレビュー(確認作業)や、リーダーと一緒に技術的な課題解決をするのが主な仕事です。
そういう意味では、リーダー補佐&メンバーのチェック係みたいな役割ですね。
午前中はレビュー作業をしています。このレビューで品質が上がるような指摘をちゃんとできるかがテクニカルスタッフとしての技量が問われます。適当な品質でOKしてしまったら後の工程で問題が大きくなってしまいますからね。
テクニカルスタッフは、メンバーへの教育・指導と、リーダーへの報告・補佐が必要なので、上にも下にも常に気を張る必要がありますので、精神的に参る人が結構います。
やりがいはあまり感じていない人が多い印象です。
メンバーの1日のスケジュール
メンバーの1日のスケジュールは以下のような感じです。
- 8:30~9:00 朝会
- 9:00~10:00 コーディング
- 10:00~11:00 コーディング
- 11:00~12:00 コーディング
- 12:00~13:00 昼休み
- 13:00~14:00 コーディング
- 14:00~15:00 コーディング
- 15:00~16:00 コーディング
- 16:00~17:00 夕会
またある人は、
- 8:30~9:00 朝会
- 9:00~10:00 テスト
- 10:00~11:00 テスト
- 11:00~12:00 テスト
- 12:00~13:00 昼休み
- 13:00~14:00 テスト
- 14:00~15:00 テスト
- 15:00~16:00 テスト
- 16:00~17:00 夕会
みたいな感じで、朝会と夕会を除けばほぼ100%開発業務です。
ここを担当するのは、入社10年目未満の若手~中堅社員です。
わが社ではベテラン社員が実開発することはありません。上層部の方針で、
コーディングやテストは誰でもできる。高い給料を払っているベテラン社員がやることではない。
という理論を展開しているので、12年目の私も実開発からは外されて管理業務をやっています。
やりがいは、担当するモノによりますね。
コーディングが好きな人がコーディング作業をやっていると生き生きしていますが、テスト嫌いな人がテストやらされていると、死んだ魚の目をしてテストやってる人もいます(笑)
以上が、わが社のプロジェクトマネージャー、リーダー、テクニカルスタッフ、メンバーの1日のスケジュールの一例です。
まとめ
若い社員がほぼ1日丸々を実開発に取り組み、中堅~ベテラン社員は管理業務や打ち合わせによるコミュニケーションの疎通がメイン業務になる
というのがわが社のケースです。
「ソフトウェアエンジニアに興味があるな」、「どんなスケジュールで一日仕事してるのか転職や就職の参考にしたいな」と思ってらっしゃる方の少しでも参考になれば幸いです。
なお、ソフトウェアエンジニアの仕事内容(職種)をもう少し知りたい方は以下の記事もご覧ください。