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エンジニアがインターンシップ生の受け入れ担当になったら意識すべきことと、仕事ネタについて

エンジニアがインターンシップ生の受け入れ担当になったら意識すべきことと、仕事ネタについて
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夏といえばインターンシップの季節ですね。

まる太
まる太
私の会社では毎年30人くらい受け入れており、一種のお祭りのような感じになります。

 

毎年この時期(大学の夏休み)になると、人事部から「今年もインターンシップ生を受け入れるから対応よろしく!」と、各職場に依頼がきます。

私も何度か受け入れ担当を経験しましたので、ソフトウェアエンジニアとしてインターンシップ生を受け入れる際に意識すべきことと、実際にやってもらう仕事ネタについて書いていこうと思います。

こんなエンジニアに読んで欲しい

・初めてインターンの受け入れ担当になった人

・インターンで何してもらえばいいかネタが浮かばない人

目次

エンジニアがインターンシップ生を受け入れる際に意識すべきこと

「よしっ!会社代表としてインターン生をビシビシ鍛えてやるぞ!」と張り切っていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、その前に2点だけ私から意識しておいた方が良いことを共有させていただきますね。

インターンシップ生は入社希望というわけではなく業界調査が目的

インターンシップ生にとっては、受け入れ先の会社(職場)に入社したいという人ばかりではありません。むしろ、入社したいと思って参加する人は少数です

なぜなら、インターンシップというのは就活が本格的に始まってない時期から開始されるからです。

まる太
まる太
こんな業界面白そうだな、興味あるな、とか漠然と考えていて、その業界のインターンシップを開催している会社を探して応募しているだけなんです。

 

あくまで業界なんですよね。会社じゃないんです。会社選びはインターンシップを受けた次のステップになります。

ですので、インターンシップに求めるものは「この業界のやっていることがリアルに体験できるか?」であって、「この会社何してるか?」ではないのです。学生がインターンシップを通じて業界の知識や視野を広げることができるかが重要です

なので、上に挙げた「ビシビシ鍛えてやるぞ!」は参加する学生の趣旨とは合わないことを理解しておいてください。

また、インターンシップで学生から評価されれば「この会社のインターン、業界のことよく分かって良かったよ!」とSNSなどで拡散されたり、大学内に良い評判が広がったりして結果的に良い人材が集まることになるため、あくまで学生の興味を引くような内容にしたほうが好ましいと思います。

インターンシップの時代変化

インターンシップといえば、昔(10~数年前)は長期インターンが主流でした。

まる太
まる太
1~2ヶ月ほどかけて企業に溶け込んで仕事をするスタイルですね。

 

しかし、今は就活が短期決戦の流れになっていますので、インターンも長くて1週間、短いと1日など短期間化が進んでいます。

そんな時代なので、悠長に1ヶ月も一つの企業に時間を使うわけにはいかないんですね。インターンにそこまで時間をかけていられないのが学生側の実情です。

というわけで、インターンと言っても、数日レベルの日程しか割り当たってないことが往々にしてありますので、その場合は数日でできることを探す必要があるということを意識しておいてください。

なお我が社も、3年前からインターンは3日間ということになりました。しかも、初日午前と3日目午後はオリエンテーションなので、職場にいるのは実質2日間です。

まる太
まる太
たった2日でなにをしろと?!

 

ソフトウェアエンジニアのインターンって、

何かを作る(コーディング)

ことをこれまでやってきたんですが、

たった2日じゃ何も作れないんです。下手したら環境構築だけで2日終わっちゃうレベルなんですよね。

どうしよう・・・ってなりがちだと思いますが、これも時代の流れですので、学生に何を伝えたいか?何を体験して何を得てもらいたいか?をしっかりとコンパクトに練る必要があります。

インターンシップ生にしてもらう仕事ネタ

そして困るのが実際の仕事ネタですよね。何をやってもらうか考えるだけで一苦労です。

そこで、これまでインターン受け入れを何度かやってきて、学生にウケがよかった仕事・ウケがよくなかった仕事を紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

ウケがよくなかった仕事

  • 開発中のソフトウェアのテスト
  • 新製品のアイデア出し
  • 書類作成(仕様書など)

ウケがよかった仕事

  • ソフトウェアの簡単なコーディング
  • ソフトウェアのUI作成
  • 我々の打ち合わせに参加

それでは一つずつ見ていきます。

ウケがよくなかった仕事

開発中のソフトウェアのテスト

まず、ソフトウェアテストのウケは最悪でした。

まる太
まる太
2日間でできることで最初に思いつくことってテストなんですよね。

 

でもテスト作業ってかなり単調なんですよ。ソフトウェアエンジニアの方は想像つくと思いますが、ただ黙々と数をこなすだけっていう・・・。

他人の作ったプログラムに対して、他人の作ったテスト項目をただやるだけって何にも面白くないですよね。

自分で作ったプログラムを、自分でテスト項目を作ってテストしてバグを見つけるのであればやりがいがあるんですが、残念ながら2日間ではそんな時間は取れませんでした・・・。

結局、学生のモチベーションは上がらないままインターンを終えてしまったのです。

 

新製品のアイデア出し

プログラムを作る時間的余裕がないため、「新製品のアイデア出しをしてもらったらどうか?」と部内から案が出たため、その通りしてみることにしました。

まる太
まる太
フレッシュな学生の頭なら我々には思いつかない妙案が出るかもしれないですよね。

 

と期待したのですが、そもそも学生は

我が社の作っている製品を良く知らない

ので、新製品のアイデアと言われても全くピンとこなかったんです。インターンシップに参加する人全員がその会社について熟知しているわけではないんです。

結局、我が社の開発品や展望などの説明をしてようやく理解してもらえましたが、そんな状態では良い案が出るはずもなく、明らかな失敗に終わりました。

 

書類(仕様書など)作成

エンジニアの仕事の一つに書類作成の業務があります。
これもまた2日間でできることで思いついたのが、書類の整備と開発中製品の仕様書を見本にならって書いてもらうことです。

これもウケが最悪でした。

ただただ黙々とWordで文章を打つだけで、エンジニア感(何かを作っている感)が全く味わえずに終わるため、学生が得る物が何もないという結果に。

 

まる太
まる太
以上がウケが悪かった仕事の実例です。

ウケがよかった仕事

ソフトウェアの簡単なコーディング

やはりエンジニアといえばコーディングが一番分かりやすく”何か作った感”を味わえますよね。

2日間でできることなんてほとんどないのですが、既存のツールをリメイク(機能を一つ足す)するくらいならイケるか?!と思い、やってもらいました。

すると、

  • 実際にコードを書いて動かすのが楽しい!
  • デバッグしてバグを見つけるのが楽しい!

とかなり好意的な感想を頂けました。

残念ながら2日間では完成に至らなかったのですが、学生はその後のオリエンテーションでとても生き生きと発表しており、

実際に就活で我が社を受けて、入社してくれました。

まる太
まる太
配属したのは別の部署だったんですけど、かなり嬉しかったですね。

 

やはりエンジニアとしてインターンシップに来る学生はコーディング系がしたいのかなと感じました。

 

ソフトウェアのUI作成

これも先ほどのコーディングに近いのですが、新機能のUIを作ってもらいました。

1日目に自分が使いやすいと思うデザインで自由に設計し、2日目にモック作成ツールで実際にUI部分を実装するという流れです。

UIデザインを考えるだけでなく、モック作成という目に見える形の成果物ができたので、こちらの学生もオリエンテーションで元気良く発表してくれていました。

 

我々の打ち合わせに参加

これは付帯的な仕事なのですが、我々が実際に行っている打ち合わせに参加してもらいました。打ち合わせの疑似体験です。

発言してもいいよと言いましたが、緊張のためか発言はしてくれませんでした。しかし、参加した学生からは「仕事の打ち合わせがどんなものか分かったのですごく楽しかったです!」と好意的な感想を頂けましたので、打ち合わせへの参加はウケが良かったように思います。

 

まる太
まる太
以上が私の実例からウケの良かった、悪かった仕事の紹介です。

まとめ

今回はインターンシップの受け入れ担当になった際に意識すべきことと、学生ウケが良い悪いの仕事ネタについて紹介しました。

もしみなさんがインターンシップの受け入れ担当になったら、それは学生の就活を左右する重要な役割を頂けたと思ってできる限り熱心に携わってあげてください。

インターンシップに参加する学生は皆さん熱意の高い人たちばかりです。

そして会社に興味を持ってくれて、その人が入社してくれたらハンパない嬉しさを感じることができますので、ぜひ色々考えてインターンシップを成功させてくださいね。