ひとえにエンジニアといっても、その人の置かれている立場や境遇は様々である。
人は一度は今のポジションに不満を持ち転職を考えることもあるだろう。
特に終身雇用が崩壊しつつある現代、そして人の入れ替わりが激しいIT業界では転職はもはや普通の出来事である。
ならばもっと身軽に、気軽に、転職や部署異動をしてもいいだろう。私はそう思う。
目次
転職や部署異動を考えるべき境遇のエンジニアは
転職をするということは、つまり今のポジションを変えるということである。
現状に不満があるエンジニアは当然転職を視野に検討すべきだ。
しかし転職にはリスクがある。転職する勇気がない人はまず社内転職とも言われる部署異動を志願してみるといいだろう。
上司に他にやりたいことがあるから〇〇部署へ行きたいとか、もしくは社内公募を行っている部署があるなら積極的に応募してみるといい。
小さい会社だと部署が変わったくらいではあまり境遇の変化はないかもしれないが、
大企業の場合は部署が変わるだけで文化や人脈、仕事内容がガラリと様変わりするケースが多い。
以下のような悩みがずっと続いている場合は、転職や部署異動を考えた方が今後の長い人生を生きるうえで建設的だろう。
ケース1:スキルアップできない
エンジニアの本分は開発である。スキルの向上がエンジニアの価値であると言い換えてもいい。
それなのにいつまで経ってもスキルアップできない仕事しかしていない(させてもらえない)場合は他へ移ったほうが身のためだ。
例えば以下のような心当たりはないだろうか。
- 事務作業ばかり
- 一日中よく分からない打ち合わせばかり
- 製品開発は既存事業の延長
- 社内勉強会など存在しない
- PCやソフトが古く買い替えてもらえない
- 社外のサービスやツールが一切使えない
“昔ながらの開発手法で、昔ながらの製品をずっとメンテナンスしているエンジニア” は一歩会社の外に出たらまったく使い物にならないだろう。
エンジニアとして成長するためには、外の知見を吸収して、社外にも通用する知識や経験を少しずつでも取り入れていくしかないのだが、
それができない環境にあるのは不幸であると言ってもいい。
ケース2:給与額が明らかに低い
政府が公開しているデータによると、25歳~55歳エンジニアの平均年収は約550万円である。(諸手当・残業代込み)
エンジニアの仕事分野は本当に幅広くて、この仕事だといくら貰えるというのは一概には言えないのだが、
上流の分野(例えばコンサルやプロマネ)の方が年収は高い傾向にあり、下流の分野(例えばプログラマーやデザイナー)だと年収は低い傾向にある。
分野にもよるが、もし20代で年収400万円未満、30代で年収500万円未満であるならば、転職を検討したほうが良いと言える。
収入で言うと平均より下の層になるためだ。
もちろん、今の収入で十分暮らせていて不満が無いのであれば別であるが、ベースの給与額が低いままだと今後のベースアップにも期待が持てないし、
なにより残業が禁止や抑制されると、生活がより厳しいものになっていくだろう。
ケース3:そもそも仕事が面白くない
世の中には面白い仕事なんてあるわけがないと思っている人が多いが、私はそうは思わない。
辛い仕事、面白くない仕事しか “知らない” だけのように思う。
自分にぴったりの仕事、面白い仕事、やりがいがある仕事というのは必ずどこかにあるはずだ。
そういった仕事に出会うことなく、つまらない仕事を40年続けて老後を迎えるのはなんとも寂しい話ではないだろうか。
私は部署異動することによって、面白い仕事があることを知った。
入社以来ずっと同じ部署で同じような仕事をし続けていたときはいつ会社を辞めようかと考えたものだ。
私の同期も数人、やりたいことを見つけて転職した。
もし今の仕事をつまらないと思っているのなら、できるだけ早めに他の可能性を模索することが必要だ。
やりたいことが何なのか分からない、どう見つければいいか分からないなら、そういったことを見つけるサービスを利用してみるのもいい。
例えば「POSIWILL CAREER」。
転職したほうが良いのか分からないけど、今の会社でいいのかも分からない。
何がしたいとかは特に無いけど、なんとなく満たされない日々が続く。
そういったぼんやりした悩みを、カウンセリングによってキャリアを導いてくれるサービスだ。
自分の人生の選択肢を増やし、ポテンシャルを引き出して今後のキャリアプランが明確になれば、エンジニアとしての人生がより楽しくなるだろう。
初回カウンセリング(45分)は無料で利用できるので、興味があれば試してみて欲しい。
ポジウィルキャリア
最後に
繰り返しになるが、転職というのは今や当たり前になりつつある。
「転職まではちょっと…」と思うなら部署異動をするだけでも環境がガラッと変わるので、今の境遇に不満を思っているなら検討すべきだ。
先に挙げた、
- スキルアップできない
- 給与額が低い
- 仕事が面白くない
なら、なおさら考えた方がいいだろうと私は思う。