世の中に無数にある儲け話。
中には、「そんなに儲かるなら何で自分でやらないの?」そう思うこともあるだろう。
儲かるならわざわざ人に教える必要はないはずだ。ライバルが増えたら自分が稼ぎにくくなってしまうからだ。
にもかかわらず儲け話を自分でやらずに人に教えるのにはいくつかの理由がある。
今回は理由を考えられるだけ列挙してみたいと思う。
目次
儲け話を自分でやらずに人に教える理由
まず真っ先に思いつくのは、そのネタが詐欺である、もしくは違法行為(またはスレスレ)であるという可能性。
しかしこれは儲け話を持ち掛けてきた間柄(関係性)や、その内容を注意深く観察していればなんとなく分かるはずである。
どう話を聞いても法に触れている可能性はない、そう判断できる場合に詐欺や違法行為以外の可能性を考えてみよう。
種(タネ)がない
1つ目の可能性として、その儲け話を実行するためには手ブラでは実行できない場合がこれだ。
例えば元手(資金)が必要な儲け話はこれに該当する。
具体的には不動産や株へなどの投資だ。
地価が上昇するネタを持っていたとしても、自己資金が無いと土地は買えない。自分ではそんな大金を用意できない。でもネタを埋めておくのはもったいない。
だから、金を持ってそうな人に儲け話を持ち込んで、その見返りをもらうのである。
元手(資金)のほかにも、スキルや資格、人脈、商材なども種(タネ)にあたる。
自分の力ではどう逆立ちしても無理な場合、それを実行できる人にやってもらいたいという願いであったり、
もしくはスキルがあるのに埋もれている人に対して親切心で教えるパターンもあるだろう。
再現性がない
2つ目の可能性として、その儲け話は偶然(ランダム)性が伴うか、もしくは一生に一度しかできない場合がそうだ。
偶然性が伴うケース
偶然性とはつまり、儲け話を教わってその通りに実行したとしても、別の人だと同じ結果が得られない場合を指す。
例えばブログやYouTubeで稼ぐ方法だ。
有名ブロガーともなると月に数百万円稼ぐことも可能なのだが、ブログはただ書くだけでは全く稼げない。
アクセス数を増やす必要があるし、ブログで扱うテーマは何が当たるか分からないし、文章を書くスキルレベルは人によって異なるし、時節にも左右される。
YouTubeは数年前にやり始めて稼ぐのと、今から始めて稼ぐのでは難易度の差は歴然だろう。
今は芸能人も当たり前のように参入しているので、素人では太刀打ちできない。
YouTubeで稼げるのは明白であるが、自分がやったとして稼げる保証はない。
だから人に教えて見返りをもらうのである。その方が確実だからだ。
数年前から始めている人はある程度の登録者がいて稼げるようになっているかもしれないが、
それを真に受けて「私はYouTubeで儲けたから、あなたにも始め方をレッスンするよ!」という勧誘に乗ってしまうのは危険なのだ。
一生に一度しかできない
一生に一度しかできない稼ぎ方というケースもある。
例えば、健康食品の定期購入で “初回購入半額” と謳ったキャンペーンがあったりするだろう。
これを購入して、フリマアプリなどで定価よりも安い値段で転売するやり方だ。
半額で購入しているのだから、差額分が儲かる計算になる。
でもこれは1つの商品(会社)で1回しかできない。なので様々な健康食品の会社で同じことをするだろう。
でもそれもいつかはやり尽きてしまう。そして1回やってしまったら同じことは2度とできない。
自分ができなくなったので、人に教えるのだ。そして見返りをもらうということである。
こういった儲け話には再現性が無いので注意が必要である。
手間に見合ってない
3つ目の可能性として、稼げるまでに時間がかかるケースだ。
先ほど例に挙げたYouTubeなどがそうだ。登録者を増やして、動画を作り続けて、日の目を見るまでには途方もないくらいの時間がかかる。
それならば自分でやるよりも人にやり方を教えて講師料をもらった方が早い。そう考えるのである。
もしくは、教える側が単純にやるのが面倒くさいと思っている場合もある。
手足を動かすのが面倒だから、人に教えてやらせるほうが楽なのである。
以上、3つの可能性を考えてみた。
結局のところ、自分でやるよりも人に教えてそのレクチャー料をもらうほうが楽だし確実なのである。理由はこれに尽きる。
もし私が(もしくはこれを読んでいるあなたが)他人から儲け話を持ち掛けられ、「なんで自分でやらないで私に教えるの?」と感じたときの参考になればいいなと思う。